環境省は支笏湖園地の再整備事業の一環で、今年度、千歳市支笏湖温泉の支笏湖ビジターセンターに、湖を眺めながら座ってくつろげる階段型のデッキを新設する。景観の向上へ、商店街などの送電線の地中化も進め、園地の利便性と満足度アップを目指す。
同省は2000年度から、自然公園核心地域総合整備事業(緑のダイヤモンド計画)の一環で、支笏湖園地の遊歩道や駐車場の整備、園地のバリアフリー化などに取り組んできた。
ただ、遊歩道などは整備から年月がたち、ウッドチップや舗装が劣化し、案内標識などの施設も老朽化。14年10月に支笏湖温泉旅館組合や支笏湖まつり実行委員会など地元関係6団体が、施設の再整備を求める要望書を提出していた。
同省は16年度に新たな基本計画、18年度に実施設計を策定し、園地の再整備事業に着手。すでにトイレや親水広場の改修、案内看板の更新などを終えている。
階段型デッキは車いす動線に配慮し、ベンチも設置。湖側に、訪れた人がゆっくりと休める空間を創出したい考えだ。階段2段分の高さに相当する「ステップテラス」を設けることで、支笏湖を眺めながら座ってくつろげるようにする。5月中旬から工事を本格化しており、10月中旬の完成を目指す。
電線の地中化も地元団体の要望事項で、商店街を中心に計19本の電柱を撤去し、電線や通信線は地中に埋設。園地に張り巡らせている電線が無くなることで景観が向上し、強風などで風倒木が発生した際も断線するリスクを低減できる。今月下旬にも着工し、年内に完工する見通しだ。
このほか、駐車場から商店街に至る動線を歩道の再整備などで明確化。照明のLED(発光ダイオード)化、中央広場のデッキ改修なども進める。17年度以降の再整備の総事業費は約6億4000万円という。
環境省支笏洞爺国立公園管理事務所の千田智基所長は「これからも訪れた人が『また来たい』と思える場所にしていきたい」と話した。



















