苫小牧埠頭と連携協定 両港の特性生かし物流活性化 北海道エアポート蒲生社長に聞く  下

苫小牧埠頭と連携協定 両港の特性生かし物流活性化 北海道エアポート蒲生社長に聞く  下
苫小牧港との連携の意義を説く蒲生社長

 今月、新千歳空港のターミナルビルと空港本体の上下一体運営をスタートさせた北海道エアポート(千歳市)。1日には苫小牧港を拠点とする倉庫、港湾物流業の苫小牧埠頭(苫小牧市)と北海道ダブルポート連携基本協定を締結し、北海道の玄関口である両港の優位性を生かした物流、道内経済の活性化を目指す。蒲生猛社長(64)は「両港の特性を踏まえた人、物の動かし方を考えたい」と語る。

 ―新千歳空港の位置付けは。

 「新千歳は(稚内、函館、釧路、女満別、旭川、帯広を含めた)道内7空港の屋台骨で機能強化は絶対に必要だ。ここを中心に人が動くため、きちんと機能させなければならない」

 ―苫小牧市など空港所在地での地域振興についての考え方は。

 「新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いたら『空港別協議会』を開き、地域の声を聴きたい。地域の人たちとの会合の場があれば入っていくつもり。新千歳の今後30年間の可能性としては、苫小牧側での施設整備が考えられる。新千歳は集客施設などを造って活性化した。そうしたことを含め、苫小牧の方で進めていくことになる。日頃から地域と関わらなければ、機能強化と言っても理解を得られない」

 ―国内線、国際線の旅客回復の見通しは。

 「まずは道内、次に国内で人が動いていく。国際線が完全に回復するまでには、3~5年かかるだろう。国内線を来夏のオリンピックまでにある程度元に戻したい。国内の人たちにできる限り、足を運んでもらうための取り組みをしっかりやる」

 ―政府の「Go Toキャンペーン」の資金を活用して誘客に取り組む考えは。

 「北海道運輸局、観光振興機構と一緒に取り組むべく具体的に話をしている。タイミングをみて大々的に『北海道は元気だよ、来てください』と発信したい。交通アクセスや旅行費用などを簡単に調べられる便利なスマートフォンアプリの開発もしたい」

 ―新千歳空港駅は現在、行き止まり型だがスルー化(通り抜け)構想がある。

 「新千歳は鉄道を使ったアクセスの割合が、他の空港よりも高い。そこに配慮しないとこれ以上、空港として大きくならない。JRには白老町のウポポイ(民族共生象徴空間)の方まで行くことも見据え、新千歳空港駅の苫小牧側へのスルー化を考えてほしい」

 ―海の玄関口・苫小牧港との連携強化は。

 「これからの北海道は物流が大事。多くの倉庫を有する苫小牧埠頭と協働しながら苫小牧港、新千歳空港の両港で人の動かし方、物の動かし方を考えていく。本道は海産物が豊か。高品質の農作物もある。道内の他空港から新千歳に食品を空輸し、苫小牧港の倉庫で貯蔵し、輸出することも可能。苫小牧からアジア方面にどんどん出していきたい。大雪や災害で飛行機が飛ばないようなときにも船は強い。最大限活用したい。空港と港湾が連携できる地域は他にはあまりなく、やり方によっては非常に面白いことになる。他の交通機関ともうまく連携させたい」

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