苫小牧市長選で一騎打ちを繰り広げるいずれも無所属新人、元市議会議員の金沢俊氏(50)と、元市職員の田村一也氏(49)。岩倉博文前市長が体調不良を理由に辞職したことを受け、急転直下で市長選が行われる中、出馬を決めた理由や選挙戦で訴えたいこと、岩倉市政への評価、市政が抱える課題について聞いた=届け出順=。
―出馬を決めた理由は。
「議員として市政に関わってきたが、人口減少が続き、不登校やいじめも増え、子育てに関わるニーズも多様化している。一方で経済を含めスポーツ、文化など先人たちが築いてくれた下地があって、これを生かしていける、発展させていける要素がこのまちにはある。今の苫小牧をより良いまちにしていくということを、首長の立場でやっていきたいと思った」
「コロナ禍の時に特に強く感じたが、『何かしなければいけない』とみんなが思いながら、最終的に行政の提案がなければ実現できなかった。あの時はスピード感が求められたが、自分のスピード感のなさを痛感した。自ら提案して決めてもらい、執行することが首長ならできる。岩倉前市長の退任後、『市長として頑張ってほしい』との声を頂いた。いろんな要素、背景があって決断した」
―選挙戦で訴えること、当選後に取り組むことは。
「七つのビジョンを掲げつつ、大きく子どもど真ん中のまち、経済発展の最大化のまちを訴えたい。JR苫小牧駅前の再開発を含めて前提は岩倉市政を継承し、さらに新しい苫小牧をつくる。教育や在宅医療も喫緊の課題。結果いろんなことをやらなければいけないが、まずは子どものためにやることが、いろんな方にとってプラスになる」
―岩倉市政への評価は。
「ゼロカーボンに関わる民間の動きをはじめ、苫小牧中央インターチェンジの開設、港湾の新岸壁整備、東日本大震災や胆振東部地震などの災害対応、コロナ対策といいことをやってきた。行政改革も、給食事業の一部業務やごみ収集、バスの民間移譲などを進めた。今後の行革は公共がやるべきことに特化していくところから、民間の活力やアイデア、資金力、ノウハウも生かす必要がある」
「ゆるキャラブームにあやかって誕生した『とまチョップ』は市民に愛されるキャラクターで継承したい。大作戦シリーズも市民が取り組むべき話題の提供としてよかった。まちかどミーティングも含めて名称は考えるが、啓発的にあっていいし、必要。市民総活躍をうたっているので、地域に出向いて市民の声を聞き、生かしていきたい」
―市の課題をどう捉えているか。
「喫緊の課題として、下がり続ける人口減少をどう食い止めていくか。生まれる子どもがこの15年で年間半分近く減った。労働力、生産年齢人口の減少にもつながり、財源にも問題が生じる。子どもど真ん中の政策もそうだが、トップセールスで半導体をはじめとする企業誘致、既存企業の事業承継も含めて雇用をなくさない取り組みを展開したい。結果として税収を生む取り組みが、人口減ストップにも関連する。企業からも住む方々からも選ばれ、高齢者や障害のある方たち、外国人にとっても、住みよいまちになっていかなければいけない」
















