苫小牧開成中学校(能登敬久校長)は2日、市内双葉町の野口観光ホテルプロフェッショナル学院から学生ら4人を同校に招き、調理教室を行った。1年生の家庭科授業の一環で、職業の選択肢を広げ、同社が取り組む地産地消にも理解を深めるのが狙い。
この日は「サケのムニエル」を手掛け、最初にムニエルに添える「キャロットラペ」でニンジンの細切りを教わった。学生が「猫のような手の形で押さえて」「引くと切れる」と手本を見せると、生徒らは鮮やかな包丁さばきに目を見張り、太さをまちまちにしながらも注意深く仕上げた。サケは塩を振って中の水分や臭みを取り、小麦粉をまぶしてカリッと焼き上げた。
完成したムニエルは給食と一緒に食べ、川村杏奈さん(13)は「ニンジンを細く切る技術や手際の良さに驚いた」と笑顔。学生の佐藤将斗さん(19)は「中学生に料理を教えるのは初めてで、良い経験になった。家でも実践してくれたら」と話した。
















