クリスマス行事に笑顔 苫小牧市内

マジックショーに歓声を上げる子どもたち

 12月最初の土曜日となった7日、苫小牧市内ではクリスマス行事が相次いだ。これから土日曜日を中心にさまざまなイベントが目白押しで、まちはクリスマスムード一色になる。

「赤鼻のトナカイ」子どもたちが演奏 フェリーターミナルでみなとコンサート

 苫小牧港の活性化に取り組む市民活動団体、女性みなと街づくり苫小牧(大西育子代表)は7日、恒例のクリスマスみなとコンサートを苫小牧西港フェリーターミナルで開き、関係者やフェリー利用客ら約100人が楽しいひとときを過ごした。

 市内の小中学生14人で吹奏楽やマーチング演奏に取り組む苫小牧ユースウィンズが出演。クリスマスソングの定番「赤鼻のトナカイ」で幕開けし、子どもたちが曲の終了とともに「メリークリスマス」と声を上げると、会場から大きな拍手が起きた。

 施設内にはクリスマスツリーも飾られ、子どもたちは鈴を鳴らしたり、サンタクロースやトナカイにちなんだ飾りを身に着けたり。演奏した豊川小6年の中渡利沙奈さん(12)は「あとちょっとでクリスマス、と感じてもらえたら」と顔をほころばせた。

マジックショー大盛り上がり 美光町内会が催し

 苫小牧市の美園町や三光町の一部などがエリアの美光町内会(菅野嘉一会長)は7日、子ども会クリスマス会を美園町の総合福祉会館で開き、集まった小学生約60人が音楽ライブやマジックショーなど多彩な催しを満喫した。

 子ども会を支える町内会青少年部の役員らがツリーやリースで室内を飾り付け、サンタの帽子をかぶって子どもたちを出迎えた。

 地元のマジック愛好家スマイリー千葉さんは、ハンカチを一瞬でつえに変えたり、子どもが引いたトランプのカードを予言したりと次々と手品を繰り出し、「なんでー」と驚く声が上がった。社会人の吹奏楽グループ「苫小牧ブラスサウンズ」はクリスマスソングを中心に演奏し、子どもたちは手拍子をしたり、一緒に口ずさんだりして盛り上がった。

 ゲーム形式で避難方法などを学ぶ防災コーナーも設けられ、最後にケーキが振る舞われた。美園小5年の久野優太君(11)は「マジックがすごくて面白かった」と喜んでいた。

大きな絵本を読み聞かせ サンタクロースも登場

 苫小牧市豊川コミュニティーセンターで活動する読み聞かせサークルどんぐりころころ(澤出さゆり代表)は7日、季節に合わせた「クリスマススペシャル」を同センターで開催し、親子14人が参加した。トナカイの耳や鼻の飾りを付けた会員らが大型絵本「しろくまのパンツ」を読み聞かせると、子どもたちは挿絵を食い入るように見つめ、物語の世界に引き込まれていた。

 紙芝居の「サンタ サンタ サンタ」なども披露した後、子どもたちと一緒に「赤鼻のトナカイ」を振り付けを交えて合唱。子どもたちが「サンタさーん」と呼ぶとサンタクロースも登場し、お菓子を振る舞った。

 川沿町の主婦戸城優希さん(34)は長男の遙翔(はると)ちゃん(1)と参加し、「とても楽しかった」と笑顔を見せた。同会の活動に協力し、サンタに扮(ふん)した柏木町の工藤利明さん(74)は「節分には鬼になる。子どもが喜ぶ顔を毎回心待ちにしている」とうれしそうに話した。

紙のリボンや花で装飾 文化交流センターでリース作り

 苫小牧市文化交流センターは7日、子ども体験教室「紙で作るクリスマスリース」を行った。小学生と保護者の14人が参加。手作りの装飾を施しながらリース作りを楽しんだ。

 紙細工の一種「ペーパークイリング」の専門店を王子町で営む高橋栄さん(56)が指導。参加者は細長く切った青や緑色の紙リボンを細かく巻いて、ベルや花などをかたどった装飾を作り、土台に貼り付けてリースを完成させた。

 春日町の小林依千乃さん(7)は「雪だるまを付けて、かわいらしく作った」と笑顔。母親の裕梨さん(42)も「楽しそうにパーツを選んでいた」と話し、自宅に飾ることを楽しみにしていた。

 高橋さんは「皆さんのアイデアでアレンジも加え、それぞれ個性あふれる作品ができた」と語った。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る