自分らしい最期を 高齢者等の地域ケアを進める会 市民講演会に110人

自分らしい最期を 高齢者等の地域ケアを進める会 市民講演会に110人
自身の人生の締めくくり方を考える市民ら

 苫小牧市内の保健、医療、福祉関係者などでつくる「高齢者等の地域ケアを進める会」は7日、市民会館で、人生の締めくくり方を考える市民講演会を開いた。おおい在宅緩和ケアクリニック(東京)の大井裕子院長が、これまでに出会った患者とのエピソードを交えながら、最期まで自分らしく生き抜く上で大切な準備や心構えなどを伝えた。

 テーマは「なぜ元気なうちから考えるのか『私が望む人生最期の過ごし方』」。約110人が来場した。

 大井さんは、30年ほど前までの医療現場では状況に関わらず延命治療が優先されていたが、近年では本人の意思に寄り添う支援が大切にされていると指摘。依然として病院が多いものの、自宅や介護施設で亡くなる人も増加傾向にあることを語った。

 一方、国の調査では国民の6割が自宅で最期を迎えたいと望んでいるにもかかわらず、家族の負担などを理由に6割以上が「自宅療養は困難」と考えていると説明。終末期の患者の現状を本人や家族が視覚的に確認する自身考案のツールIMADOKO(いまどこ)を活用することで、漠然とした不安を解消し、具体的な検討が進められると述べた。

 また、本人と家族の希望が一致しなかったり、延命治療を巡って意見が異なったりといった問題が起きていることに触れ、「元気なうちから自分の好きな時間や大切にしていることなどを家族や周りの人に伝えてほしい」と呼び掛けた。

 同会は在宅医療介護の推進を目指す団体で、340人を超える会員が所属。講演会を毎年実施している。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る