ハスカップをドレッシングに 三星とダイエットクック白老が連携 サラダを共同開発

ハスカップをドレッシングに 三星とダイエットクック白老が連携 サラダを共同開発
ハスカップのドレッシングを添えたサラダ

 苫小牧市糸井のパン菓子製造・三星(三浦勇人社長)と、白老町の食品メーカー・ダイエットクック白老(大西あゆみ社長)が、ハスカップのドレッシングを添えたサラダ5品を共同開発した。両社初の連携商品で今月1日から、三星の市内外11店舗で販売。両社は「ハスカップの甘酸っぱさがサラダにぴったり」とアピールしている。

 三星は良質なハスカップを安定して確保しようと、今年2月にカナダ産約20トンを初めて直輸入。商品開発や販路拡大を模索する中、地域でサラダなどの総菜を製造するダイエットクック白老と、食で地域を活性化しようと連携することに。8月ごろから同社が「ハスカップで何かできないか」と試行錯誤した。

 ポテトサラダにハスカップを練り込むなど、いろんなサラダ商品を試作した結果、親会社ケンコーマヨネーズ(東京)のかんきつ系ドレッシングにハスカップの果実をそのまま調合し、生野菜をベースにしたエビやチキンなどのサラダに添えることに決めた。

 ハスカップの果実感に加え、バランスの良い酸味と甘さで、ダイエットクック白老の福澤勇一次長は「果実をごろごろと入れたことで、素材感やインパクトが生まれた。色もハスカップの紫色そのまま」と胸を張る。今月1日から三星の糸井本店など苫小牧市内10店と登別店で、サラダを322~430円で売っており、年明けから大手スーパーに流通させる考えだ。

 三星の佐藤巧企画広報課長は「(同社では)これまでパンと一緒に食べる商品がなく、『ハスカップをサラダに』なんて発想もなかった」と振り返り、「ハスカップがサラダに合うなんて。ぜひ焼きたてパンと一緒に味わってもらいたい」とアピールする。

 同社の佐々木真営業本部統括課長も「紫色で悪い先入観を持つ方も、食べてみると『おいしい』と言ってくれる。子どもでも食べやすい味に仕上がった」と喜び、「三星にとって初の試み。ハスカップを手に取ってもらう機会が広がれば」と期待している。

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