道は、道内大手自動車関連企業の2023年度(24年3月期)の道内調達状況を発表した。部品の調達額は前年度比23億円増の507億円となったほか、調達率は同0.2ポイント増の23.1%に。調達額、調達率とも調査を開始した04年度以降で過去最高となった。
調査は道内の大手立地企業6社(トヨタ自動車北海道、ダイナックス、デンソー北海道、アイシン北海道、パナソニックスイッチングテクノロジーズ、いすゞエンジン製造北海道)が対象。部品と設備機械・消耗品等(金型・治工具など)のそれぞれの分野での道内における調達状況を調査した。
部品の調達状況は、道内調達率の高い製品の生産数の増加などにより507億円と初めて500億円を突破し、過去最高となった。調査を開始した04年度(69億円)に比べると7.34倍まで増加した。調達率もコロナ渦で一時的(20年度)な減少はあったが、上昇を続けており、23.1%と過去最高に。調査開始時の04年度(8.7%)と比べると2.65倍に上昇した。
一方、設備機械・消耗品等の調達状況では、設備投資の増加などにより調達額は前年度比72億円増の426億円となり、過去3番目の水準に。調達率は1.5ポイント低下し58.7%となり、2年ぶりに60%を割った。
道では今後、「脱炭素化に資する次世代自動車関連部品への道内企業の参入を促進し、道内調達の拡大を図るため、専門家派遣による技術力の向上支援やマッチング機会の提供などに取り組む」としている。
















