苫小牧市図書館協議会(松井操人会長)の臨時会が17日、苫小牧市立中央図書館で開かれた。6月の委員改選後に初めて開かれた会合で、委員6人が出席し、同図書館の2024年度事業計画や蔵書整備計画について司書や職員から説明を受けた。
同協議会は同図書館の運営やサービスに関する館長の諮問に応じるとともに、意見を述べる機関。
富田歩美館長は今年度事業計画について、来館に結び付くよう出張図書館の回数を昨年の5回から14回に回数を増やし、読書PRを進めていることを報告した。
蔵書整備計画では、書籍や資料数が増えて保管スペースが不足気味だが、22年12月に市東開町にオープンした東開文化交流サロンに図書室が設置されて約2万8000冊を確保できるようになり、23年度の蔵書約57万7000冊から、28年度までに約58万5000冊まで購入、保管することを説明した。
また、苫小牧市の人口1人当たりの貸し出し冊数についても報告し、23年度は4・1冊で、目標値の4・8冊を下回ったことを伝えた。コロナ禍を経た現在も伸び悩んでいるため、28年度の目標値4・9冊を4・7冊に変更し、今後は年2%の増加を目指すとした。
委員からは「決まった人しか通っておらず、本への関心が薄れているのでは」といった意見があり、本に関心を高める活動の強化を望む声が寄せられた。
















