「まちの自然」美術博物館の企画展始まる 苫小牧

「まちの自然」美術博物館の企画展始まる 苫小牧
巨大な昆虫の模型を見上げる来場者

 苫小牧市美術博物館で21日、身近な動植物や昆虫の標本、剝製など資料200点以上を集めた企画展「足もとから見つける、まちの自然」が開幕した。親子連れなどが続々と訪れ、まちなかに息づく自然の奥深さや面白さに見入っていた。来年3月16日まで。

 公園に咲く花、庭にいる虫、人工物で子育てする鳥など市街地の動植物に目を向け、容器入りの立体的な標本にしたり、顕微鏡で見られるようにしたりと、多面的に学べる工夫を凝らした。天井を覆うミヤマクワガタとオオスズメバチの迫力満点の模型には「すごい」と驚きの声が上がり、スマホで写真撮影を楽しむ来場者もいた。

 この他、市指定の自然環境保全区「沼ノ端拓勇樹林」(拓勇西町)をテーマにしたコーナーでは希少な生き物が身近で見られることを解説。まちなかを飛び交うアオバトや路上に咲くタンポポに注目した調査活動も紹介している。

 昆虫が大好きな苫小牧澄川小3年の斉藤雄大君(9)は「ミヤマクワガタは飼ったことがあって、(拡大模型の)頭の形が本物とそっくり。他にも面白い展示がたくさんある」と目を輝かせた。一般300円、高校・大学生200円、中学生以下無料。

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