苫小牧港・西港漁港区を拠点とする新漁船「第68大勢丸」(7・9トン)が完成し、同港で19日、進水式が行われた。漁業関係者ら約100人が神事を行い、安全操業と大漁を祈願した。
船はFRP(繊維強化プラスチック)製で、全長18メートル、全幅4・5メートル。船主は苫小牧漁協組合監事の大島秀樹さん(59)。
大島さんは会社員だった26年前、漁師の父秀雄さんが体調を崩したことをきっかけに跡を継いだ。長年、秀雄さんの漁船を使っていたが、老朽化に伴い32年ぶりに新調。漁港近くのアタカ造船所(苫小牧市汐見町)が約5カ月かけて製造した。
新船での漁は来年2月からでホッキ、ホタテ、カレイ、毛ガニがメインという。進水式後、船を操縦した大島さんは「天候に恵まれて走りやすかった。この船で大量の魚を取れれば」と意気込んだ。
餅まきも行われ、製造途中の同船を見学したことがあるなかの保育園(元中野町)の4、5歳児34人が船の誕生を一緒に祝った。銅幹湊ちゃん(6)は「お餅もお菓子もいっぱい取れた」と笑顔を見せた。
















