苫小牧市配偶者暴力相談支援センター(配暴センター)が2024年度上半期(4~9月)に受けた配偶者などからの暴力(ドメスティックバイオレンス=DV)相談は、前年同期比5件減の171件だった。高齢や身体障害などで複合的な支援を要する人からの相談も目立った。内閣府が定める女性に対する暴力をなくす運動(12~25日)に合わせ、市内各所でDV根絶を訴えるキャンペーンが展開されている。
配暴センターは市協働・男女平等参画室が運営するDV相談の専門窓口。21年度に設置され、上半期の相談件数は21年度461件、22年度190件、23年度176件と推移している。
24年度は20代から80代までの幅広い世代から相談が寄せられ、中には自身が受けている暴力をDVと認識できず、周囲の働き掛けで相談につながったケースもあった。加害者から離れられても、介護サービスなど外部のサポートがないと日常生活を送ることが困難な人もおり、同センターは「複合的で複雑な課題を抱える人が目立っている」と話す。
市内のNPO法人ウィメンズ結が運営し、DV被害者を緊急的に受け入れる民間シェルターの利用者は24年度上半期、前年同期と同数の13人。このほかに道からの委託事業で、家族間暴力などで自宅で暮らすことが困難な女性を保護した事例が2件あったという。
DVは加害者から逃れた後も被害者の心身に深刻なダメージを残す人権侵害行為で、市男女平等参画推進センターは29日まで、市民活動センターの1階と4階で啓発展示を実施。▽友達付き合いを制限される▽いつも表情がない▽自由に外出できない―といった暴力被害を受けている人に見られる兆候や、暴力実態をまとめた国の調査結果も紹介している。
市は市役所1階ロビーの展示に加え、苫小牧信用金庫本店やネピアアイスアリーナ、キラキラ公園など市内8カ所で運動のシンボルカラーである紫色のライトアップを実施中。同室は「暴力を我慢せず、まずは相談を」と呼び掛けている。
配暴センターの相談時間は平日午前8時45分~午後5時15分。事前申し込みで託児も行う。前日までの予約で、午後7時半までの夜間相談にも対応している。電話は0144(84)8985。
















