24年の道内企業 後継者不在率65.7% 全国で4番目に高く

24年の道内企業 後継者不在率65.7% 全国で4番目に高く

 地域の経済や雇用を支える中小企業だが、近年は後継者が見つからないことで、事業が黒字でも廃業を選択する企業は少なくない。日本政策金融公庫の2023年の調査では、60歳以上の代表者のうち60%超が将来的な廃業を予定していた。帝国データバンク札幌支店では、24年の北海道の後継者不在率動向調査を実施。不在率は65.7%と前年から0.8ポイント低下し調査開始以降最低水準となったものの、改善ペースは鈍化傾向にある。

 代表者年代別の後継者不在率は、「30代」が90.3%で最も高い。以下、「40代」が88.3%、「30代未満」が86.7%、「50代」が77.5%の順。「80代以上」は38.7%で最も低かった。

 都道県別では、北海道の不在率65.7%は、秋田県の72.3%、鳥取県の70.6%、島根県の66.5%に次いで全国で4番目に高かった。最も低いのは三重県の34.1%だった。

 道内の業種別の不在率では、建設業が69.5%で最も高い。これに小売業(67.7%)、サービス業(67.4%)が続いた。最も低いのは製造業(60.6%)となった。

 20年以降の過去5年間で代表者交代が行われた企業の前代表者との関係性(就任経緯別)も調査。24年(速報値)の事業承継は血縁関係によらない役員・社員を登用した「内部昇格」が前年比3.2ポイント減の33.5%。一方、「同族承継」は前年比2.5ポイント増の37.8%となり、再びトップとなった。この他、買収や出向を中心とした「M&Aほか」が18.7%で、社外の第三者を代表として迎える「外部招聘(しょうへい)」が7.6%だった。

 依然として身内の登用など親族間承継が多く見られるが、一方で社内外の第三者へと経営権を移譲する「脱ファミリー化」の動きも強まっている。

 後継者候補の属性割合では、「子ども」41.0%と、「非同族」40.4%が拮抗(きっこう)している。

 調査は同社のデータベースを基に道内1万1020社の後継者の決定状況と事業承継について分析した。

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