苫小牧市の金澤俊市長は6日、新年最初の記者会見を開いた。金澤市長は「子どもは、社会の希望であり、未来への力」と強調した上、公約で一番に掲げた「子どもど真ん中のまち苫小牧」の実現に向けて、「子育て世代を取り巻く状況やニーズを踏まえ、時代の要請に応じた総合的な子育て関連施策を推進していく」と述べた。
金澤市長は人口減少対策を「最大の課題」と位置付け。市内の出生数は、2022年に959人となって1000人を下回って以降、23年は897人、昨年は11月末時点で707人まで落ち込んでおり、金澤市長は「この流れを食い止めなければいけない」と危機感を示した。
新年度に向けて子ども・子育てを社会全体で支援する第3期市子ども・子育て支援事業計画(25~29年度)を策定する中で支援策を講じていく考え。自身が市長選で宣言した「人口20万人都市」と将来人口の減少を推計した「市人口ビジョン及び総合戦略」との整合性については、「必ずしもマッチしない」との見解を示しつつ、各施策の充実に意欲を見せた。
また、ラピダス(東京)が千歳市で建設中の半導体製造工場で、4月に試作ラインの稼働を予定していることなどを受け、関連産業の集積、デジタル関連産業の創出、人材育成などの相乗効果に期待を寄せ、「この好機を逃すことなく積極的にトップセールスを行うことで、可能性のある企業を呼び込み、経済の活性化に尽力する」と意気込んだ。
その上で「困難な課題が山積する中、苫小牧市を発展させることは、一人の力では成しえない」とし、「市民、企業、団体、行政、市議会が『総活躍』する中でアイデアを出し合い、持てる力を最大限発揮することで、新しい苫小牧の道筋を描いていける」と強い結束を求めた。
















