道内 年末年始3週連続で警報 インフル流行やまず

道内 年末年始3週連続で警報 インフル流行やまず

 道は15日までに、道内の昨年12月30日~1月5日の道内定点医療機関(187カ所)1カ所当たりのインフルエンザの患者数が34.71人だったと公表した。年末年始で休診が増えたため、前週(59.87人)から25.16人減ったものの、3週連続で警報基準(30人以上)を上回った。道では引き続き基本的な感染拡大防止対策の徹底を道民に呼び掛けている。

 定点医療機関から同期間に報告のあった患者数は6490人だった。

 30保健所別では、室蘭の101.29人が最多。以下、千歳(68.83人)、中標津(56.33人)、滝川(56.00人)、根室(54.00人)の順。苫小牧は15.33人、札幌は18.63人となった。

 道内では昨年12月16~22日の定点医療機関の1カ所当たりの患者数が43.25人となり、道では12月27日に今季初めて全道域にインフルエンザ警報を発令。12月23~29日はさらに増えて59.87人と今季最多を更新し、今月9日に2週連続で警報を発令していた。

 12月30日~1月5日の患者数が減少に転じたのは、224カ所ある定点医療機関の2割弱が年末年始で休診し、感染しても受診しなかった人がいた可能性もあるとみられている。

 季節性のインフルエンザは10歳代前半の感染者が多い傾向。小中学校の冬休みも終わり、今後、感染が再び拡大する恐れがある。

 道では「十分な栄養と睡眠を心掛け、人にうつさないためにも、発熱やせき症状が出た場合は、マスクの着用やせきエチケットに気を付けてほしい」と訴える。さらに、できるだけ人混みを避け、外出から帰ったら手洗いを▽感染が疑われる場合は医療機関の受診を▽適切な湿度(50~60%)を保つ―ことなど、基本的な感染防止対策を呼び掛けている。

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