ごみ拾い続け20年 苫小牧桜木郵便局長の原さん

ごみ拾い続け20年 苫小牧桜木郵便局長の原さん
ごみを分別する原局長(左)と局員ら

 苫小牧桜木郵便局の原敏彦局長(64)が出勤前に続けてきたごみ拾いの通算活動年数が今年、20年を迎える。苫小牧市が郵便番号「053」にちなんで「ゼロごみ大作戦」を展開していることにも「縁を感じる」といい、「ごみがゼロになる日まで活動を続けたい」と決意を新たにしている。

 原さんは苫小牧澄川郵便局に勤めていた2005年、路上にポイ捨てするドライバーの多さが気になった。「ごみがあるのが当たり前になっていて、子どもたちに誤った認識をさせてはいけないと思った」と、ごみ拾いを日課にすることを決意した。

 18年に現在の桜木郵便局に異動してからも、雪のない4~12月の期間にごみ拾いを実施。毎朝6時ごろ出勤し、局員と一緒に火ばさみと市のボランティアごみ袋を持ち、桜木町や豊川町内の道路や公園を1時間半ほど巡回している。「地域住民との交流や『頑張ってね』の一言が20年間続けられた理由」と振り返る。

 23年8月には通算活動日が2500日に達し、日本郵便北海道支社から地域貢献表彰を受けた。24年は12月20日で2715日を達成。今年も春を待って活動を再開し、3000日の節目を目指す。

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