白老町竹浦の画家田湯加那子さん(41)の作品展「繰り返し、変化してゆく、ひとのかたち」が2月28日まで、苫小牧市東開文化交流サロンのギャラリーで開かれている。表現方法を変えながらも、幼少期から絶えず描き続けてきた人物画を経年で展示している。入場無料。
華やかな世界で輝くアイドルや歌手を色彩豊かに描いた初期から、人やマイクの形をデフォルメした荒々しくも丁寧な印象の作品、人物を抽象的に表現した現在の作品まで、色鉛筆画42点が並ぶ。描き方は変わっても、モチーフとなった人物への一貫した情熱や愛を感じさせる。
同サロンはこれまでグループ展の企画はあったが、個展の開催は初めて。学芸員の壽崎琴音さんは「田湯さんは作品の量も表現も豊かな作家。作品の背景にも想像を巡らせながら鑑賞を楽しんでもらえれば」と話す。開館時間(午前9時~午後9時)であれば、いつでも鑑賞できる。
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個展の開幕に合わせて11日、田湯さんの母ひろみさん(66)の講話が同サロンで行われた。
田湯さんが脳の病気でハンディキャップを負ったことや、小学生の時から絵を描き続け、今も毎日机に向かっていることを説明。2005年の白老町での初個展をきっかけに作品が注目され、15年には国内美術館の巡回展にも出展したことに触れ、「障害のあるアーティストではなく、田湯加那子という1人の作家として評価された。障害が娘のすべてではないことを親も知ることができた」と語った。
作品を鑑賞した人から「悩んでいたことがあったけど、この絵に背中を押された」と言われたエピソードも紹介し、「娘が誰かに力を与える存在にもなっているんだと実感した。自分のペースを保ち、絵を描き続けている娘はすごいと思う」とほほ笑んだ。
講話は、同サロンが毎月1回開いている連続講座の一環としても行われ、次回は2月16日午前11時から。障害のあるきょうだいを持つ人が自身の経験や思いを語る。参加無料。申し込みは同サロン 電話0144(84)7956。



















