白老東高校(大木康弘校長)の1年生5人が地域探究学習を通じて考えたまちづくりに関する提案が、第7回持続可能な世界・北海道高校生コンテストで総合探究部門の新人賞に輝いた。最優秀賞、優秀賞に次ぐ賞で、受賞作のタイトルは「若者があふれる『次世代』の白老づくりを」。白老の魅力をSNSで発信したり、学校祭を劇的にアレンジしたりするアイデアが評価された。
同コンテストは、全道の高校生を対象に、「総合的な探究の時間」などの授業や部活動、学外団体との協働活動の成果を紹介する場として、北海道大学大学院の山中康裕教授が主催。今回は4部門に21校から48作品が出品された。
同校の受賞作は、白老町栄町の松山英丞さん(16)、同緑丘の髙橋拳佑さん(16)、苫小牧市の峰陽々希さん(16)、鴫原悠亜さん(16)、田岸雛璃さん(16)による作品。5人は総合的な探究の時間に行う地域探究学習で昨年9月以降、町内の観光施設や飲食店を取材した。まちの課題を把握し、解決・改善策として白老牛や海産品、温泉にちなむ事業と学校の魅力向上をつなげることを構想。学校は地域の祭りや催しに参加して町民と連携し、学校祭は今後、町内の飲食店に出店してもらうなどして変えていくことを考案した。
内容を動画と資料にまとめ、昨年12月に道や町、教育機関が参加する地学協働コンソーシアム代表者会議でプレゼンテーションしたところ、出席していた北大関係者からコンテストについて柚原航太教諭(28)らが知り「生徒の自信につなげられたら」と応募。吉報に結び付いた。
受賞について松山さんは「うれしさとともに、自分たちが目指す思いや課題をうまくまとめた(最優秀賞などの)他校に負けた悔しさもある」と語り、「町内外でさらに見識を広め、協力を仰ぎ、学校祭を劇的に面白く変えたい」と意気込む。髙橋さんも「小学生の時に見た学校祭の花火大会を復活させるなど、町の人たちにも記憶に残る行事にしたい」と目を輝かせる。
大木校長は「喜ばしい受賞。3年かけて自分たちが取り組むことへの評価とも思うので、(実現に向けて)頑張って進んでもらえたら」とエールを送った。

















