厚真町出身でオーストラリア・ゴールドコーストの高校を卒業した丸山晴凪(はるた)さん(17)は4月から、豪州を拠点にサーフィンの技術を磨き、世界大会での入賞を目指す。現在、町に戻って海外生活に向けた準備を進めており、「世界で活躍できるサーファーになりたい」と意気込む。
丸山さんは厚真中央小学校、厚真中学校卒。10歳の時、父親の影響でサーフィンを始め、通学前や放課後、毎日のようにサーフボードを持って車で約10分の浜厚真海岸に向かった。町内のスポーツ少年団ABCあつまビーチクラブで宮下桂代表らから指導を受け、めきめきと上達。道内の大会で優勝を重ね、中学生の時には全日本サーフィン選手権に出場した。
2020年からのコロナ禍で国内大会が開催されなくなったが、浜厚真で練習を継続。22年からはゴールドコーストに拠点を移し、現地の高校に通って授業でも練習でも波に乗り続けた。全豪のチーム戦に出場して優勝した経験もあり、昨年12月に高校を卒業した。
丸山さんはサーフィンの魅力について、「自然をダイレクトに感じることができる」と語る。厚真町は身近に波乗りができる環境があり、「すごい良かった」と笑顔を見せる。
現在は体幹を鍛えるトレーニングに取り組む。4月に再度豪州へ渡った後、アルバイトで生活費を稼ぎながら技術を高め、より上のステージを目指すという。
宮下代表は「誰よりも練習熱心で諦めず、できるまでやる子」と丸山さんの頑張りを評価する。背中を追う後輩もおり、「若くて道内のサーファーの中でプロに一番近い。世界で活躍してほしい」と期待を寄せた。

















