ウトナイ湖鳥獣保護センターの救護事例紹介 来月2日まで

ウトナイ湖鳥獣保護センターの救護事例紹介 来月2日まで
傷病鳥獣と救護活動を紹介するパネル

 苫小牧市植苗のウトナイ湖野生鳥獣保護センターは2月2日まで、2024年に受け入れた傷病鳥獣の記録展を同センター2階市民ギャラリーで開催している。人間社会との関わりの中で負傷した動物たちの姿と、救護活動の実情を伝える12症例を展示。親子連れで楽しめるよう、特製しおりを贈る「3択クイズ」も用意している。

 同センターが毎月発行するウトナイ湖通信に掲載した症例をパネルにした。▽窓ガラスに衝突し、脳しんとうを起こしたカケス▽動きが緩慢で鼻汁に血が混ざっていたエゾモモンガ▽2度の交通事故で翼や足に大けがを負ったオオセグロカモメ―など、それぞれの動物の特徴や推定される原因、その後の経過などを解説している。

 一部の症例には同センターの山田智子獣医師が本紙で連載中の「救護室のカルテ」の記事も付けた。山田獣医師は「身近な環境で傷つく野生鳥獣がいることを知ってもらえたら」と話す。

 市内末広町の女性(72)は「傷つく鳥たちが思っていたより多くいて、驚いた」と解説に見入っていた。

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