道南バス 4月から13便減便 時刻表全戸配布を廃止 市公共交通協

道南バス 4月から13便減便 時刻表全戸配布を廃止 市公共交通協

 苫小牧市公共交通協議会(下夕村光弘会長)は21日、市役所で今年度第4回会合を開き、道南バス(室蘭市)が4月1日のダイヤ改正で、市内路線バスを平日5便、土・日曜、祝日8便の計13便を減便する方針を示した。さらに同社は印刷費、運搬費の高騰などを受け、来年以降は時刻表の全戸配布を廃止し、各乗車券売り場窓口や車内での配布、ウェブサービスに切り替えることも報告した。

 同社によると、平日は「03」鉄北北口線で夕方時間帯の運行間隔を30分から40分に拡大して1便減らす他、定時制高校の下校に支障が出ない苫小牧営業所方面の最終便を廃止。「05」東循環線は早朝1便と、学生便の乗車率を踏まえて登下校に掛かる計2便をそれぞれ減らす。

 土日、祝日では、「01」永福三条線1便と鉄北北口線2便について、運行間隔を見直すことで計3便を減便。「16」宮の森はまなす線、「17」錦岡線で計4便減らす。「102」光洋澄川線は、「11」澄川錦岡線の運行時刻の見直しにより、午後7時40分発の便を取りやめる。

 同社は「慢性的な運転手不足に対応してインターバルを確保し、利用者の少ない時間は従来2便を1便で対応する」と説明し、「大幅な路線変更などはない」と理解を求めた。下夕村会長は「厳しい状況下でやむを得ない部分はあるが、今後ともサービスが落ちないように考えて」と訴えた。

 同協議会はこの他、2025年度の事業計画に、昨年末の忘年会シーズンに初実施した夜間バス「ナイとまバス」の事業継続や、次年度が最終年度となる公共交通計画の見直しなどを盛り込むことを確認した。

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