有明町の磯崎さん 「はたけのフリースクール」開設 子どもの生きる力育む、自然農法を題材に

有明町の磯崎さん 「はたけのフリースクール」開設  子どもの生きる力育む、自然農法を題材に
自然農法を取り入れた「はたけのフリースクール」を始めた磯崎さん(右)

 農薬や除草剤、化学肥料などを使わず、雑草や自然の生態系を生かした自然農法を学びの題材としたフリースクールが今月、苫小牧市糸井で誕生した。有明町在住の自営業磯崎文盛さん(33)が個人で運営する「はたけのフリースクール」。不登校に悩む児童生徒などを受け入れ、野菜作りや米作りを通じて子どもたちの生きる力の育成を進める考えだ。

 フリースクールは、磯崎さんの知人が所有する広さ約300平方メートルの私有地を借りて開設。学校へ行けずに悩んでいる小学校高学年以上の小中学生や高校生、通信制高校に通う生徒など3人程度を受け入れ、一人ひとりに約30平方メートルの農園スペースを提供。好きな野菜を植えてもらい、畑作りを自由に楽しんでもらう考えだ。

 敷地の北側には水田も設置し、米作りにも挑戦する。北海道の寒冷地に強く、もみの状態で田んぼにまいて育てる新品種の米の栽培を計画している。活動は基本的に毎週日曜日に行うが、希望があればいつでも農園を訪れることができる。利用料金は掛からず、苗の購入費はフリースクール側から提供される。

 磯崎さんは自身が所有する有明町の木造アパートを改修し、不登校の子どもたちが自習や読書に取り組めるフリースペース「いぶり勧学館」の整備作業を進めている最中だ。フリースクールはこの取り組みと連動させ、利用する児童生徒に同館を開放し、パソコンや書籍などを使って野菜の栽培方法を調べてもらうことも想定している。

 自身もかつて、不登校を経験したといい「学校という環境に息苦しさを感じる子どもの中には、自然豊かな環境で学びを求めている場合が多い」と語る。自然農法を取り入れたことについては「普通は邪魔者扱いされている雑草も、自然農法においては重要な役割を担っている。農園活動を楽しみながら、多様な考え方や生き方があっていいということを体感してもらえれば」と話す。

 この活動には、日新町で不登校児童などを集めた農園活動を展開している畠山俊彦さん(45)も協力。水田作りや通路を造る作業などを進めている。

 磯崎さんは「新型コロナウイルスによって子どもたちの心も疲弊している。自然の中で少しゆっくり過ごしたいという子どもも受け入れているので、まずは気軽に相談してほしい」と呼び掛ける。

 問い合わせ、申し込みは電子メール(mitora86@yahoo.co.jp)で受け付けている。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る