札幌国税局は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2020年分の道内30税務署管内の路線価(1月1日時点)を公表した。標準宅地の評価基準額の全道平均は前年比3・7%、全国平均は1・6%それぞれ上昇し、共に5年連続の上昇となった。苫小牧税務署管内の最高路線価は苫小牧市表町5の駅前中央通りで、1平方メートル当たり4万1000円、前年から4・7%下落した。
道内で最高路線価が前年を上回ったのは札幌中、札幌北、札幌南、札幌西、札幌東、函館、小樽、旭川中、倶知安の9税務署。下落したのは苫小牧、帯広、網走、稚内、八雲、江差、浦河、深川、余市、十勝池田の10税務署。
最高路線価が最も高かったのは、札幌中税務署管内にある札幌市中央区北5西3のステラプレイスに面した道道札幌停車場線通りで、1平方メートル当たり572万円。前年比17・2%の上昇で9年連続のアップ。15年連続で首位を保っている。
最も低かったのは深川税務署管内にある深川市4条8の本町通りで1平方メートル当たり1万2000円。下落率が7・7%で全国ワースト記録、26年連続の落ち込みとなった。
最高路線価の変動率が最も上昇したのは倶知安税務署管内の倶知安町山田(後志管内)の道道ニセコ高原比羅夫線通り。全国でも6年連続トップとなる50%の上昇率で、1平方メートル当たり72万円となった。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大の影響から住宅の取引が極めて少ないほか、各地のインバウンド(訪日外国人旅行者)需要もない状態だが、今回の路線価にそれらは反映されていない。北海道不動産鑑定士協会の齋藤武也副会長は「今後、路線価がどうなるか今は分からないが、コロナの影響による雇用や所得の状態も注視しなければならない」とし、「(新型コロナの)路線価への影響に関する完全な事例が出るまでは1~2年かかる」との見通しを述べた。
路線価は、国税庁のホームページで閲覧できる。
















