新型コロナ対策 0・5秒で体温測定 道内自治体初 AI温度検知機器導入 安平

新型コロナ対策 0・5秒で体温測定 道内自治体初 AI温度検知機器導入 安平
安平町で運用を開始したAI温度検知ソリューション=7日、遠浅公民館

 安平町は7日、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、対象者の体温を素早く測るAI温度検知ソリューション「センス・サンダー」の運用を開始した。顔認識技術と赤外線カメラを使って、マスクや眼鏡を着けたままでも体表温度をスムーズに測ることができ、発熱の疑いを検知できる。道内で導入する自治体は安平町が初めて。導入する期間は来年5月末までを予定している。

 同システムは、2018年に包括連携協定を結んだ通信王手会社ソフトバンクの子会社「日本コンピュータービジョン」から無償で提供を受けた。対象者と1~1・5メートル離れた距離でもわずか0・5秒の速さで検知し、プラスマイナス0・3度の高い精度で温度測定できる。

 また、マスクの未着用や発熱の疑いがある利用者を通知することも可能なことから、体調不良者を事前に把握でき、感染リスクの抑制にもつながるという。

 今回、提供を受けたのはセンス・サンダー2台。町役場総合庁舎の町長室前に1台を置くほか、小規模事業やイベントなどに対応できるように1台を確保。同日、遠浅公民館で行われた町民の検診で早速使用した。

 及川秀一郎町長は「町民や来訪者の安心感につながる。町としてICT(情報通信技術)の整備にも対応している」と説明し、「最先端のことにチャレンジしながら、安全で住みよいまちづくりに近づけていけたら」と話していた。

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