日本野鳥の会(事務局・東京)は9日、苫小牧東部開発地域内の勇払原野の東部(苫小牧市弁天~むかわ町鹿沼)で、民間企業が計画する「苫東厚真風力発電事業」(仮称)の計画地の抜本的見直しを求める要望書を、道の鈴木直道知事宛てに提出した。
風力発電事業は、大阪市のガス会社のグループ企業が計画。4000キロワット級の風車を最大10基建設することを予定。6月に着工準備のための計画段階環境配慮書を、道に提出している。
ただ、日本野鳥の会によると、事業実施想定区域(564・7ヘクタール、うち風車設置対象面積は332・1ヘクタール)には、マガン、タンチョウ、オジロワシ、オオワシ、チュウヒ、アカモズなど絶滅危惧種に指定される鳥類が多く生息。風車建設によるバードストライクや生息地放棄などの影響を受けやすい種が多く、希少鳥類に大きな影響を及ぼすことは確実と指摘している。
この日は、同会の田尻弘伸保全プロジェクト推進室長、浦達也自然保護室主任研究員らが道庁を訪れ、要望書を提出。「事業者に対して、計画地の位置の抜本的見直しを含めた厳しい意見を、北海道知事意見として述べていただきたい」と求めた。
要望書提出後、記者会見した浦主任研究員は「いろんな希少鳥類を守る観点から、影響を回避するには計画を中止するしかないのではと考えている」と語った。
同会では同日、小泉進次郎環境相宛てにも同様の要望書を提出した。
















