むかわ地域商社「M Dino」(エムディノ、遠藤研二代表)は、穂別地区で発見されたハドロサウルス科の草食恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」(むかわ竜)をイメージした縫いぐるみを制作した。当面はインターネットで資金調達するクラウドファンディング(CF)「キャンプファイヤー」で予約を受け付けている。
縫いぐるみは当初、道内最大規模の恐竜祭典「恐竜展2020」(6月20日~9月27日、北海道博物館)で販売する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でイベントそのものが中止となった。一般にお披露目する機会がなくなり、販路拡大の方法を模索していた。
むかわ竜の縫いぐるみ(全長45センチ、幅16センチ、高さ21センチ)は、北海道大学総合博物館の小林快次教授が監修した。かわいらしい仕上がりだが、頭の突起や背中の膨らみなども細かく表現しており、「作りもしっかりとしたものになった」と担当者。ミニチュアのキーホルダーと合わせて50セット用意しており、価格は4455円で販売する。
ほかに、むかわ竜のファンタジーバージョン(4257円)、穂別地区で発見されたクビナガリュウ「ホベツアラキリュウ」(愛称ホッピー)=(同)、ティラノサウルス(同)も各50セット取りそろえた。支援金は今後の町恐竜ワールド構想による地域経済の活性化、地域商社の運営資金として活用する。
縫いぐるみは、横浜市の製造メーカーに委託し、恐竜展に合わせて準備していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で納期が遅れたこともあり、発送は8月中旬になる予定。遠藤代表は「縫いぐるみだけではなく、むかわ町そのものに興味を持って足を運ぶきっかけになれば」と話している。

















