苫小牧市桜木町のカフェ&フーズキーウエストは、元新道展会員で2021年に99歳で亡くなった画家大平喜彦さんの絵画22点を店内に飾った。苫小牧の風景画や欧州を旅した際のスケッチなどで、妻の智子さん(83)=有珠の沢町=が店主の松崎伸子さん(74)に寄贈した。店の雰囲気にもよく合い、年内いっぱい展示される。
大平さんはフランス印象派の影響を受け、28歳で絵画制作を始めた。胆振、日高で高校教諭を務める傍ら、新道展会員、示現会準会員として活躍。作品は高く評価され、今年も「港の今昔」など5点が道立近代美術館(札幌市)に9月まで展示された。
同店に飾られているのは「樽前山」「あじさい」など油彩画7点と、「苫小牧の街並み」「さっぽろ」「日高の夕陽」など水彩画15点。松崎さんは「特に水彩画の明るいタッチが好き。多くの方に作品を楽しんでほしい」と話す。
大平さん夫妻は開店以来の常連で、松崎さんは「とても親しくお付き合いさせていただいた。テラス席でご夫婦が食事する姿を思い出す」と振り返る。大平さんが体調を崩して来店できなかった際には自宅まで料理を届けたこともあり、智子さんは「これまでのご厚意に感謝している。絵を大事にしてくださる方に譲ることで主人も喜んでくれると思った」と語った。
















