安平町追分の温浴施設・ぬくもりの湯の入浴者数が１０日、９０万人を突破した。２００２年３月の開設から約１８年で節目を刻んだ。町内外の常連客に好評のミストサウナなどのサービスをはじめ、近年は町内のキャンプ場の利用が高まっていることが後押しした。

　同施設は９種類の天然鉱石で活性化したミネラルウオーターを使った温浴施設。所管の町住民サービス課によると、浴室は和風と洋風にコーディネートされており、浴槽や洗い場が広々としているのが特長。変わり湯を企画したり一定期間ごとに男湯と女湯を入れ替えたりしているほか、道内の公衆浴場では珍しいミストサウナが人気。

　さらに一昨年９月に発生した胆振東部地震の際には、避難生活を強いられている町民らを無料で受け入れるなど支援的な役割も果たしている。

　入浴客は年間４万５０００人前後で推移していたが、町内でのキャンプ場利用者が増えていることに伴い、昨年度は近年で最も多い約５万４０００人が来場した。９０万人到達は１０日の午後７時すぎで、大々的なセレモニーは行わなかったものの、９０万人目の入浴者にはアサヒメロンや菜の花ハチミツ、コーヒー詰め合わせと１２枚つづりの回数券を贈呈した。

　現在は新型コロナウイルス感染症対策の観点から、大々的なＰＲはできないが、町住民サービス課の担当者は「１００万人を達成した時は盛大に祝いたい。順調にいけば２年後と思う。キャンプ場に盛り上がりが出てくれば早まるかも」と話している。

　営業時間は午前１１時～午後１０時、定休日は第２・４火曜日。入浴料は中学生以上５００円、小学生２５０円。