新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けてきた苫小牧市内の自動車部品メーカーが7月に入り、生産量を徐々に回復させている。トヨタ自動車北海道(勇払)、アイシン北海道(柏原)、いすゞエンジン製造北海道(同)、柏原に工場を構えるダイナックス(本社千歳市)の大手4社は、6月まで実施した減産や生産ラインの非稼働などを段階的に解消。自動車需要が国内外で回復基調にあり、地元の経済活動にも明るい兆しが見え始めている。
無段変速機(CVT)などを生産するトヨタ北海道はコロナの影響で2月から中国向けを、4月から国内外向けをそれぞれ減産。6月は毎週金曜日に生産ラインを停止していた。7月はラインの非稼働日を設けておらず、同社は「全体的に回復している」と説明。一部で昼稼働のみのラインもあったが、徐々に昼夜2交代に戻る見通しだ。
アイシン北海道も「生産は回復傾向」とし、今月については、ラインの非稼働日や従業員に手当を払って休業させる一時帰休は予定していない。同社は4月は約3割減、5月はほぼ半減など減産を強いられた。5月から従業員の一部を一時帰休させ、6月はトヨタと足並みをそろえて毎週金曜日にラインを止めていた。
いすゞ北海道も4月から主力のタイ、フィリピン向けのエンジン部品生産を、現地法人の工場停止を受けて止めていたが6月中旬から順次再開。同社はこの間も一時帰休などは行わず、残業の未実施やシフト変更で乗り切った。7月以降の生産について、同社の担当者は「徐々に回復する」と力を込めた。
クラッチ板生産で世界一のシェア(トランスミッション台数ベース)を誇るダイナックスも「7月は予定よりも上振れしている」と強調。4月から生産量はほぼ半減し、生産ラインの停止日を設けたり、従業員を一時帰休させたりしたが、同社は「生産は2~3割減ぐらいまで回復しそう。一時帰休はまだあると思うが、態勢をどうするか考えたい」としている。
















