道は15日、新型コロナウイルス感染症対策を反映し、5月に改訂した「北海道版避難所マニュアル」に基づく防災総合訓練を苫小牧市や室蘭市などで実施した。大規模自然災害を想定し、感染対策を講じた避難所運営や物資輸送などを訓練し、防災力の強化を図った。
道は6月21日に恵庭市と共同で改訂後の避難所マニュアルを検証。体調不良者と濃厚接触者専用の部屋を設けたほか、保温効果がある段ボールベッドの備蓄や換気の徹底、「3密」(密閉、密集、密接)の回避、断水を想定した食料備蓄の必要性などが挙げられた。
今回の総合訓練はその検証結果を基に、各市町村職員に対する感染症対策を踏まえた訓練として行うもので、15、16両日の日程で胆振、後志管内の11市町から150人が参加する。
訓練では自治体をまたいだ広域輸送もメニューに組み込まれ、苫小牧市内では15日、苫小牧埠頭の倉庫で水やアルファ米などの支援物資を積み込んだトラックが出発。受け入れ先となる日の出防災備蓄倉庫(苫小牧市日の出町)や室蘭看護専門学院(室蘭市高砂町)までの円滑な輸送と受け入れ態勢を確認した。
避難所開設や運営の訓練は、室蘭市内の中高年齢労働者福祉センターで行われ、発熱症状のある避難者への対応方法などを確認。検証の中で課題に挙がったマスク装着や手洗い、避難者同士のソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保、防護服やゴム手袋の脱ぎ方なども説明された。
道の担当者は「感染対策の基本を実践することが重要。適切に避難者と職員自身の命を守る行動をとってほしい」と話した。
















