白老町の森林に2カ所のキャンプ場が造られ、アウトドア愛好者から注目を集めている。18日に石山で「ブウベツの森キャンプ場」がオープンし、23日には森野に「白老キャンプフィールドASOBUBA(あそぶば)」が開業する。車が乗り入れられるオートサイトなどを設けた本格的な施設で、利用予約も好調だ。町内のキャンプ場は、白老観光協会が運営する「ポロトの森キャンプ場」を合わせて計3カ所と一気に増えた。
■体験プログラムも企画
ブウベツの森キャンプ場は、大西林業(本社白老町、大西潤二社長)が石山110に所有する森林2ヘクタールを活用し、炊事場やトイレ、フリーサイト10区画、オートサイト6区画を整備。ペット同伴用オートサイト2区も設け、営業を開始した。
初日は全区画が予約で埋まり、ミズナラなど広葉樹が立ち並ぶ里山ムードの場内で、道内各地から集まったアウトドア愛好者がキャンプを堪能。火おこしやナイフの使い方を専門家から学ぶ「ブッシュクラフト教室」、苫小牧駒沢大学の岡田路明客員教授による「アイヌ文化を学ぶお話会」などオープン記念イベントも楽しんだ。
利用料は、入場料として中学生以上500円、小学生300円のほか、フリーサイトが1000円(6人まで)と1500円(7人以上)、オートサイト2000円。完全予約制で、問い合わせは同キャンプ場管理人 携帯電話080(4044)3388。
同社の大西社長は「森の自然と触れ合う場として気軽に利用してほしい」とし、炭焼き体験などプログラムの企画も考えている。
■白老町民は半額
一方、「白老キャンプフィールドASOBUBA」=森野98=は、道道白老大滝線のホロケナシ駐車公園近くにあり、関係者が23日の開業準備に追われている。
施設は、白老に本社を置くASOBU合同会社(江越慈高・大下勉冊代表)が運営。4・7ヘクタールの広大な敷地にフリーサイト30区画、オートサイト18区画のほか、トイレやシャワーブース、炊事場、広いデッキ付きの管理棟などを整備。たき火専用スペースやアスレチック遊具なども設けた。
利用料は、夏期(5~10月)の入場料が大人(中学生以上)2000円、小学生1000円。サイトの夏期利用はオートサイト電源付き4000円、同電源なし2000円=いずれも大人1人当たり料金=。フリーサイトは無料。今シーズンは入場料と平日サイト利用料を半額とする。また、白老町民は夏期利用料を半額とする。
今後キャビン14棟を建設し、秋までに完成させる計画という。オープンを前に予約や問い合わせが相次いで寄せられており、同社の担当者は「森の中で多様なスタイルのキャンプを楽しんでほしい」としている。詳細はホームページに掲載。




















