支笏湖 宿泊客も戻る 4連休初日 順調な出足

支笏湖 宿泊客も戻る 4連休初日 順調な出足
観光遊覧船を満喫した観光客ら=23日午後3時ごろ、支笏湖地区

 連休初日の23日、コロナ禍で旅行客が激減し、打撃を受けた千歳市の支笏湖地域にも多くの人が訪れ、久々のにぎわいとなった。雨が降るあいにくの空模様だったが、湖には遊覧船やカヌーなどのレジャーを楽しむ人の姿。園地の商店街では観光客が飲食物を買い求め、宿泊施設もある程度の予約が戻るなど順調な出足となった。

 温泉施設や飲食店などが並ぶ支笏湖温泉地区では、駐車場が観光客らの車で埋まり、商店街では家族連れや友人同士らの姿が見られた。

 家族3人で訪れた恵庭市の主婦、野呂洋子さん(52)は「十数年ぶりだけど、昔に比べてレジャーがたくさんあってびっくり」と目を丸くする。札幌市の公務員の男性(22)は「屋外なのでコロナは気にしなかった。初めて来たけど湖がきれい」と笑顔で語った。

 マフィン専門店ペンネンノルデでは、商品が一度品切れし追加で焼くほどの売れ行き。店主の安部さや子さん(42)は「天気は良くないけどお客さんの入りがいい。7月にこんな連休はないので期待している」と話す。

 一方で飲食店「支笏荘」の店主、福士國治さん(70)は「以前よりもシニア層が少ない。コロナの影響で屋内に入るのを控えているようだ」と感染を懸念する高齢者の心理を感じ取る。

 支笏湖観光運輸は、コロナの影響で4月から延期していた観光遊覧船の運航を23日から開始。船内の座席や手すりの消毒をはじめ、最大50人の乗船定員も20人に減らし、湖底の景色を楽しめる水中席には送風機2台を設置。密防止や空気の循環を促すなど万全の感染対策を講じた。

 40代の女性スタッフは「人の入りは良く、滑り出しは順調」と笑顔。家族でクルージングを楽しんだ札幌市の主婦、平林智子さん(41)は「魚や景色も見られた。水もきれいで良かった」と満喫していた。

 宿泊施設は予約が好調で、関係者はコロナ禍で落ち込んだ宿泊客を引き戻すチャンスと位置付ける。6施設が加盟する支笏湖温泉旅館組合の佐々木義朗組合長は「どうみん割も含めると予約率は8~9割」とし、政府の旅行需要喚起策「Go To トラベル」キャンペーンは、東京発着旅行が割引対象から除外されたことで数件のキャンセルがあったという。

 今後の見通しについては「4連休を契機に客足が戻ればいい」と期待を寄せる。

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