時事問題に対する見識を深める出前授業がこのほど、新ひだか町の静内高校(坪井克彦校長、生徒470人)で開かれた。「ウィズコロナ(アフターコロナ)時代の在り方、生き方を探求する」をテーマに知識を深めた。
出前授業は、単位制を導入している同校の設定科目「時事問題研究」を選択している3年生28人を対象に、外部講師を招いて毎年実施している。スイーツショップ、Peekaboo(ピーカブー)のオーナー飯田浩司さん、北星学園大の心理・応用コミュニケーション学科准教授の片岡徹さん(Zoomによるリモート講義)、「椿サロン夕焼け店」の山岡詩依店長ら4人が講師を務めた。
このうち飯田さんは、静内駒場でジェラート、クレープ、スイーツ店を経営。2001年に札幌で開業し、地元の新冠町に戻り現在は駒場に店を出している。約10年前から生乳を使用したヘルシーなジェラート作りに専念している。
新型コロナでは「絶対うつらないように地元から出ないようにした。(感染拡大が)長期化し、商売をやっている人、働いている人が影響を受け、経済が回らない」と経済への影響を懸念。経営に関しては「自粛要請はスナック、バーなど酒類を提供する店が対象。自分の店は対象ではなく、開店したものの土日の客が激減した」と現状を説明した。
その上で「社会は競争。努力する才能も必要。頑張ること、諦めないことが大事」と呼び掛けた。
生徒からは「仕事のやりがい、苦労は」「札幌と静内の違いは」などの質問が出され、飯田さんが丁寧に答えた。
受講した飛渡駿佑(しゅんすけ)さんは「新型コロナの自分たちの知らないことを知ることができた。社会に出てからの大事なことなども質問できて勉強になった」と話していた。

















