苫小牧市は毎年8月15日に開催している「平和祈念式典」について、今年は会場を従来の市民会館(旭町)から屋外の緑ケ丘公園(高丘)に移し、一般参列者の受け入れを見合わせる。新型コロナウイルス感染拡大防止へ規模は縮小するが、コロナ禍で迎える戦後75年の夏も平和への思いを新たにする機会をつなぐ。
平和祈念式典は、2006年に「戦没者追悼式」から改称。戦没者遺族はもちろん、市民すべてが平和を希求する行事として再出発した。
終戦記念日の8月15日に市民会館で開くことにこだわり、参列者数は近年、200人台で推移。昨年も281人が出席したが今年はコロナの感染予防を考慮し、一般参列の中止を決めた。
会場は密閉、密集、密接の「3密」を避けるため、緑ケ丘公園内の忠魂碑前に移し、出席者は岩倉博文市長や金沢俊苫小牧市議会議長、五十嵐充教育長、遺族会役員ら20人程度に絞る。
式典も一部内容を変更。戦没者追悼の位置付けで、75年前、日本の無条件降伏を告げる玉音放送が流れた正午に合わせ、出席者全員で黙とうをささげる。岩倉市長をはじめ、各代表者があいさつした後、献花で締めくくるという。
市の非核平和都市条例に基づいて被災地広島への派遣事業に参加した市内中学生が行う恒例の「平和の誓い」も今夏の派遣が見送られたため、実施しない。
「戦争の記憶を受け継ぐ意味でも、8月15日の事業は大事にしたい」と市の担当者。市遺族会の三海幸彦会長も「コロナの流行でどの活動も実施するか判断に悩む状況にあるが戦争の悲劇を忘れないため、こうした機会を継続していくことは大切」と力を込めた。
















