社会福祉法人美々川福祉会 地域福祉に長年貢献、創立40周年

社会福祉法人美々川福祉会 地域福祉に長年貢献、創立40周年
今年40周年を迎えた美々川福祉園

 苫小牧市の社会福祉法人美々川福祉会(橋浪蔵会長)が、今年で創立40周年を迎えた。当初から掲げている、障害者と健常者が平等に生活する社会を実現させる「ノーマライゼーション」の方針の下、利用者の地域や社会参加を支援し続けてきた。中村憲郎理事長(63)は「今後も先達の思いを受け継ぎ、役職員と協力して健全な運営を進めていきたい」と話している。

 同法人は1979年12月、初代理事長の橋会長と、当時監事だった故栗原喜二氏(2代目理事長)、理事の故岡田隆一氏(3代目理事長)と丹治康雄氏らが協力し、知的障害者の生産活動と就労機会の提供を目的とする授産施設の運営団体として設立。80年4月、市内美沢に最初の障害者支援施設「美々川福祉園」を開設。市内植苗の障害者施設「緑星の里」を利用していた中軽度の障害者を受け入れ、本格的な授産施設として運営がスタートした。

 当時、緑星の里では重度・最重度者の利用が増えており、日常的な生活支援の違いが課題だったことも背景にある。同施設はその後、増改築が行われ、現在は施設入所支援、生活介護事業所として運用している。

 2002年には「地域の中で生活したい」という利用者ニーズを踏まえ、同法人初の「グループホーム美々川」も開設して生活支援の実績を積み上げてきた。利用者がシイタケ栽培などを行う就労支援施設「美々川デイセンター」(1997年開設)では2007年6月、全国植樹祭で来苫された現在の上皇ご夫妻が視察に訪れている。

 現在は全体で4事業所があり、入所30人、通所79人の計109人が利用する。

 施設立ち上げから40年の節目を迎え、記念事業で記念誌「40年のあゆみ」を発行。予定していた祝賀会は新型コロナウイルス感染防止のため開催を見送った。

 同法人は今後も利用者に対する就労の場の提供と、高い生産性に基づく工賃アップを目指す方針。そのためにも利用者の高齢化や重度化への対応を進め、今後多様化していく需要に対し、施設整備やサービス充実に向けた体制を構築していく考えで、中村理事長は「さまざまなニーズに対応し、利用者が安心で安全な生活を送れるよう、地域の福祉向上に貢献していきたい」と話している。

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