先日、苫小牧市内で地元の町内会活動を手伝う高校生たちを取材した。この時、新型コロナウイルスの影響で様変わりした日常をどう受け止めているのか、と尋ねた。
「知らずに家族にうつさないかが心配」。学校生活を含め日常的に感染対策に気を配っている―との答えが返ってきた。
コロナ禍で国、道、市とそれぞれの政策判断によって、子どもたちは翻弄(ほんろう)されてきた。突然、長期の臨時休校になり、外出は制限。学校再開後、学校行事も軒並み中止や延期となり、夏休みも短縮。勉強に追われる日々に青春を満喫する機会を奪われているように見えていたから、高校生たちの周囲を気遣う姿勢が、とても胸に響いた。
それに引き換え、大人の社会を考えると、申し訳ない気分になる。特に政治はどうか。2月末の記者会見で、安倍晋三首相は「これからの1、2週間が急速な拡大に進むのか、あるいは終息できるのかの瀬戸際」と説明し、急な休校要請への理解を求めた。しかし、ここに来て再び感染が拡大している。この苦境をどう乗り越えるのか。主権者である国民の不安を払拭(ふっしょく)するため、政治の役割は重たいはずなのだが…。(河)
















