苫小牧救難所(所長・伊藤信孝苫小牧漁業協同組合長)は1日、救難演習を苫小牧港・西港漁港区で行った。所員38人がけが人の救助や心肺蘇生法、漁船の消火などを実践し、海難事故に備えた。
同救難所は漁業者が所属し、海難事故があれば漁船で出動して人命救助や消火活動に当たる。例年の演習は浜厚真救難所と合同で、来賓も呼ぶなど大規模に行っていたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえ、単独で演習のみを実施することにした。
演習の想定は、漁船が濃霧で針路を誤って浅瀬に乗り上げ、乗組員がけがや海中転落するなどして救助を求める内容。漁港区内で漁船を岸壁から約30メートルの地点で滞留させた上、船上で火災に見立てた色付きの煙を起こすなど、「本番」さながらの場面を演出した。
所員は岸壁から救命銃を発射し、漁船にロープを渡して、救命用の浮輪で、けが人役2人を漁船から岸壁まで運んだ。ダミーの人形に心臓マッサージを施し、別の漁船が駆け付けて放水するなど、所員らはきびきびとした動きを見せた。
苫小牧海上保安署の松居伸明署長は総括で「連携して丁寧な対処が行われていた。基本を大事にした取り組みが自信と安心につながる」と強調。伊藤所長は「迅速、果敢に行動できるよう日々訓練し、自らも事故を起こさないようにしたい」と話していた。
















