白老町は、JR白老駅の隣に架かっている旧人道跨(こ)線橋の撤去工事を進めている。ウポポイ開業に向けた駅周辺整備で3月、線路をまたぐ駅併設の自由通路が供用開始になったことに伴う措置。町は10月までに橋の構造物をすべて撤去する。
線路を挟んで南側と北側の地域を行き来するための旧人道跨線橋は1970年に完成し、半世紀にわたり通学の児童生徒など町民に利用されてきた。しかし、ウポポイ開業前の駅周辺整備事業の一環で町が線路に架かる自由通路を建設し、3月14日に供用を開始。これに伴い、旧人道跨線橋は役目を終えて同日から通行禁止に。老朽化もあって撤去することにした。
鋼鉄製の橋の長さは、桁と階段部分を合わせて約58メートル。7月から本格的な工事に取り掛かり、5日までに桁や階段を取り除いた。今後、橋脚や基礎の撤去を進め、電線移設を除いた工事を10月までに終える予定だ。
JR北海道も3月、自由通路に連結したエレベーター付き乗り換え用跨線橋を新設したことから、旧跨線橋の撤去工事を進めており、10月までに完了させる計画だ。

















