任期満了に伴う登別市長選は16日に告示、23日に投開票が行われる。これを前に4選を目指す現職小笠原春一氏(53)=無所属=が11日、自身の後援会事務所で公約を発表し、持続可能なまちづくりへの決意を示した。
公約では、基本政策として(1)新たな時代の豊かさ実現(2)市民の心がきらりと輝くまち(3)かけがえのない暮らしを守り抜く(4)子供たちや若人の笑顔がきらりと輝くまち(5)50年先を見通す行政の総点検―の五つを掲げた。
これに基づき、観光振興に向けたJR登別駅や周辺整備の推進、登別地区と白老町虎杖浜地区の交通連携構築、消防体制強化を目指した消防本部新庁舎建設、コンパクトシティー構想の実現を図る立地適正化計画策定―など25施策を示した。
小笠原氏は、人口減少の進展を見据えて「小中学校の統廃合、公共施設の総量削減なども進めたい」と述べ、持続可能なまちづくりや財政運営の必要性を強調した。また、各方面に影響をもたらしている新型コロナウイルスの感染拡大について取り上げ、「ウイズコロナ、アフターコロナをしっかりと受け止める市長でありたい。コロナの危険性を踏まえた事業に取り組みたい」と話した。
小笠原氏は登別市出身、東京農業大卒。会社役員を経て2008年の市長選に出馬し、初当選。12年、16年の選挙では無投票で当選した。今回は6月の市議会定例会で4選出馬を表明。今のところ小笠原氏以外に立候補の動きはなく、3回連続の無投票当選となる公算が濃厚だ。

















