北海道経済産業局は、8月の道内経済概況を発表した。総括判断は「新型コロナウイルス感染症の影響により、厳しい状況にあるが、一部に下げ止まりの動きが見られる」とし、3カ月ぶりに上方修正した。主要項目別では、生産活動、個人消費、観光、公共工事の4項目を前月から判断を引き上げた。
6月の経済指標を中心に、7月以降のヒアリングを加味して判断した。
生産活動は、前月の「急速に低下している」から「下げどまりの動きが見られる」に上方修正。判断の引き上げは3カ月ぶり。6月の鉱工業生産が前月比8・4%増と3カ月ぶりに上昇したため。企業からは「自動車向け需要などの増加により、特殊鋼棒鋼の生産が増加した。7月以降も6月より多めの生産が続く見通し」(鉄鋼業)などの声が聞かれた。
個人消費は、前月の「一部が急速に悪化している」から「一部に弱さが残るものの、持ち直しの動きが見られる」に判断を引き上げた。判断の上方修正は3カ月ぶり。6月の個人消費が、百貨店、コンビニエンスストア、新車販売は前年を下回ったものの、他の業態が前年を上回ったため。企業からは「特別定額給付金支給の影響により、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビなど大型家電の売り上げが伸びた」(家電大型専門店)との声も上がっている。
観光は、前月の「悪化している」から「一部に下げ止まりの動きが見られる」と4カ月ぶりに上方修正。6月の来道客数は前年同月比80・2%減と5カ月連続で前年を下回っている。企業からは「道内と他都府県、札幌市と他地域との往来制限が解除となった6月19日以降、当地域では全ての宿泊施設が営業を再開し、観光客も少しずつ増えた」(関係機関)との声も出ている。
公共工事も前月の「減少している」から「増加している」に2カ月ぶりに判断を引き上げた。6月の公共工事請負金額が前年同月比18・2%増と2カ月ぶりに前年を上回ったため。国、道、市町村の全てで前年を上回っている。
この他の住宅建設、民間設備投資、雇用動向の3項目は、前月から判断を据え置いた。
同経産局では先行きについて「新型コロナウイルス感染症の影響、国際経済の動向などを十分注視する必要がある」としている。
















