むかわ町は、2018年9月の胆振東部地震で被害を受けた同町穂別地区中心市街地の活性化を住民有志らで協議する「まちなか検討会」の初会合を12日、町役場穂別総合支所で開いた。北海道立総合研究機構建築研究本部の松村博文・北方建築総合研究所副所長が講師を務め、「小さいから大逆転」をテーマにまちなかの再生案についてアドバイスした。
穂別地区は人口減少などに伴い、メインストリートでもある通称ホッピー通りの空き地が増えつつある中で震災を受け、旅館業など廃業する事業者が出ているのが現状。にぎわいを取り戻す打開策について検討する機会を春先に予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期になっていた。
穂別地区について松村副所長は、コンパクトタウンの確立や高齢者・障害者福祉施設が充実しているとする一方で、超高齢化に向けた徒歩生活者の生活利便性の不安や多世代の集いの場所がない点を指摘。担い手の確保や雇用の創出、定住促進なども狙い、田舎ならではの共助の強みを生かし、高齢者の活躍の場創出、プチビジネスを半公的に請け負う「まちまかない会社」の設立などを提案した。
今後は商工会や観光協会などの団体、一般から募った町民からなる委員が定期的に集まり、来年3月まで議論を重ねていく。

















